支配人、会津観光について語る!
会津若松・フジグランドホテルの支配人星野のブログ
木曜日 - 4月 02th, 2009

慧日寺跡の中門の復元。

磐梯町が復元した
国指定史跡・慧日寺(えにちじ)跡の中門の
一般公開が始まりました。

昨年、復元された金堂に続き、金堂の南側に
1200年の時を越えて中門も復元されました。
中門は境内の外と金堂全面の浄域とを分ける
重要な役割を果たしておりました。
正面の幅は、約5.85メートル、
奥行きは、約3.9メートル。
高さは屋根を含めて約5.5メートル。

寺院は瓦葺きの屋根が一般的ですが
発掘調査では一片の瓦も出土しませんでした。
植物性の材料で葺かれていたことが推定されます。
よって、周囲から容易に入手ができる
とち葺きを採用しました。
柱も当時の道具を踏襲し、ヤリカンナで削り上げました。
ヤリカンナで削った柱の表面は
鋭いナイフで鉛筆を削ったようにすべすべしています。
現代の電気カンナや、台ガンナで削ったものは
確かにきれいなのですが、顕微鏡などでようく見ますと
表面がじゅうたんのようにけばだっています。
そのため、雨にさらされると容易に水を吸収してしまい
黒かびなどが発生しやすくなります。
ところが、ヤリカンナで削った柱は、
鏡の表面のようになっており水をはじきます。
そのため、柱の寿命も伸びるという話です。
古代の道具、恐るべしです。


皆様、ぜひ見学に訪れてください。
これから、金堂と中門をつなぐ石敷き広場や
周辺環境が整備されます。

公開時間は、午前9時から午後5時まで。
料金は慧日寺資料館入館料とあわせて
一般・大学生は500円。小中学生300円。


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