会津松平藩の庭園「御薬園」では、
雪から庭木を守る雪つりの作業が始まりました。
「御薬園」は室町時代の領主葦名盛久が
霊泉の湧き出たこの地を別荘にしたことから始まります。
松平氏2代保科正経が薬草園をここに設け、
各種の薬草を栽培させたことから
「御薬園」の名がつけられました。
3代松平正容の時代に近江の目黒浄定を招き、
遠州流によって本格的な借景園を完成させます。
雪つりとは積雪の重みで枝が折れるのを
防ぐために行われます。
樹木の中心に丸太を立て
頂上から放射状にわら縄を
張り巡らせて枝を釣ります。
この作業は、今月いっぱい行われ
アカマツなど園内の33本の庭木に
雪つりを施します。
冬本番に備え、着々と準備も進みます。