支配人、会津観光について語る!
会津若松・フジグランドホテルの支配人星野のブログ
火曜日 - 8月 28th, 2007

文庫「王城の護衛者」を

私とこの本の出会いは
次の一通のメールから始まりました。

「小生の住んでいます岐阜県は郡上藩・凌霜隊が
戊辰戦争の折、長躯して支援に赴きましたが、
戦い利あらず 敗れて帰郷した由緒があります。
その際も隊員が多数戦死している史実があります。
是非に飯盛山に登り、
白虎隊士の墓に参詣したいと思います。
その際は貴ホテルで一泊する計画を立案中です。
その折には宜しくお願いします」

後日、上記のメールのお客様に
お泊りいただきました。
そして、郡上藩・凌霜隊の資料と
講談社・司馬遼太郎の「王城の護衛者」
という文庫本をお土産にいただいたのです。 



会津藩主・松平容保を扱った「王城の護衛者」
司馬ファンの私も初めて拝読いたしました。
確か『会津武家屋敷』に入りますと
資料館のパネルでは、この本を取り上げ
『名作中の名作』と謳っていました。
司馬には珍しく口語体で書かれており、
とても読みやすい。
「会津松平藩は、ほんのかりそめの
恋から出発している」
という言葉から説き起こします。
司馬の筆力がぐいぐい引きつけます。
終始感動しっぱなしでした。
特に容保と孝明帝とのやりとりには、
涙すらいたしました。
今までは、会津人は不器用だとか、
世渡りが下手だとかちょっと
卑下していたところもありました。
しかし、この本を読みまして
むしろ会津人を誇りに思えるようになりました。
会津人にもぜひ、読んでほしい一冊です。
# by fuji | 01.会津の観光情報 | TrackBack(0) | GotoTop