支配人、会津観光について語る!
会津若松・フジグランドホテルの支配人星野のブログ
火曜日 - 1月 16th, 2007

神の手を持つ男!

ホテルは装置産業とも言われます。
当然、設備の故障とトラブルはつきものです。
そこで本日は、私共のホテル設備担当者の
お話をさせていただきます。

お部屋も年数が経ってきますと、
次第に冷暖房機のファンの音が、
うるさくなってゆきます。
当然そういう状況を発見した場合、
早急に修理をいたします。
この音の原因は、経年化で
モーターの金属のシャフトに
ついているベアリングの磨耗、
またはモーターの左右に
ついている振動を吸収する
ゴムの緩衝材が硬化して
緩衝材としての機能を
果たさなくなったことにより発生します。

修理としてはベアリングの交換と
緩衝材を軟化させる作業です。
(実はそこまでしている
ホテルの話は、あまり聞きません・・)

設備担当の関水君から
面白い話を聞きました。
彼はまだ30代ですが、
その神がかりな手先の器用さと
創造的な修理手法を駆使して
ホテルの設備上の数々の難問題を解決してきました。
私は、秘かに彼を「神の手を持つ男」と呼びます。

ここ1、2ヶ月、新品ベアリングの差し込み交換が
途中で引っかかってスムーズに
いかない場合があるというのです。
なぜだろうと不思議に思っていたのですが、
それが判明したというのです。
外したモーターは、しばらく工作室に予備分として
放置されているのですが、
倉庫にあるので冬は室温が低く
シャフト自体も冷えて硬くなっていました。
そのため新しい部品をうまく差し込むことができません。
しかし、簡易バーナーを買ってきて熱したところ
さっとうまくできたのです。
今まで冬には作業をしていなかったので気がつきませんでした。
ただこれも気をつけなくてはいけないのは、
あまり調子に乗って暖めすぎると
ベアリングなどは、中のオイルが膨張して外に飛び出してしまう。
その辺りの塩梅は、なるほど微妙な職人技を要するのです。
修理班も日々進化しております。


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