土曜日 - 4月 30th, 2011
昨日、たまたまテレビをつけたら
国会の予算委員会を中継していた。
質問の壇上に立っていたのは、
会津選出の国会議員、
民主党最高顧問の渡部恒三氏。齢78歳。
未曾有の国難に際し、
やさしく、そして強く、傲岸不遜な首相を
諭しておりました。すごい迫力。
私は感動して、しばし動けなかったのです。
どの政党にも興味が無いが、
その場にいた議員だったら
立ち上がって、拍手をしたと思う。
関東大震災後の復興に尽力した
後藤新平や高橋是清は、
現代には、存在しないのだろうか。
ここで少し話が変わりますが、
漫画家・本宮ひろしさんが昔、参議院に
出馬したことがあります。
目白の田中角栄に挨拶に行って、その時の様子を、
文芸春秋のコラムに書いたことがありました。
その時期、都内では、水不足で
給水制限がされていたらしいのですが、
前日の台風一過でダムにようやく水が貯まりました。
そこで制限解除の指示を
局長に電話していたそうです。
闇将軍が電話一本で局長を動かしている様が
リアルに描かれていました。
毀誉褒貶はありますが、
田中角栄がもし今の時代にいたら
どんな行動をとったでしょうか。
目白邸の印象も語っておりました。
木造の廊下には、白いカバーのついた
長椅子が置いてあったそうです。
そこでは、全国から、陳情の首長などが
順番を待っていたそうです。
(なんか、ゴッドファザーみたい・・・)
本宮は、目白邸の印象を
自分の田舎の病院のようです。と話したら
大笑いをして
「そうだ、オレは、さしずめ、日本国の外科医
みたいなものだ」と言ったそうです。
田中は、人に2度目にあった時には、
名前を覚えていなくても
「名前はなんだったっけ?」と尋ねて
『鈴木です』と答えると
「いや、それは知っている、下の名前だ」と
答える細やかさも併せ持っていたようです。