水曜日 - 1月 27th, 2010
ホテルにご宿泊いただいたお客様です。
お目にかかっていないのですが、
ある事柄がきっかけで
毎年、年賀状のやり取りをしている方が
3人ほどいらっしやいます。
いずれも一度しか
お泊まりいただいていない方です。
その中のお一人のお話です。
もう、10年くらい前です。
私の支配人日記を読んでいただいており、
ご宿泊以前に、メールで何度か
お話をさせていただきました。
岐阜県の方で
ずいぶん年輩の方だと思います。
その方がホテルにお泊まりの時に
私にお土産をお持ちくださいました。
それは、司馬遼太郎の
「王城の護衛者」という文庫本です。
会津最後の藩主・松平容保を
取り上げた小説です。
当時、幕末の会津が何たるものか
ということも分からなかったのですが、
この本との出会いが、
その後の私を変えたことは、
間違いありません。
たまにですが、ホテルのお客様とは
一緒に観光地巡りなどを
させていただくことがあります。
お話をさせていただいているうちに
「この方は今はあまり会津の歴史にも
詳しくはないけれども、これからもっと興味を
持ってくださるかもしれない」と思うと
この文庫本をアマゾンドットコムから
プレゼントするようにしております。
(会社の経費ではありませんよ。
私のポケットマネーで払っております・笑)
この本を読んだ松平容保公の孫である
秩父宮妃殿下勢津子様が、感動のあまり
司馬遼太郎の自宅に電話をかけて
感謝の意を述べられた、という後日談は有名です。
それだけ「松平容保の真情」の近いところを
描いてると言えるのでしょうね。