現在読んでいる本です。かなり面白いです。
日経トップリーダーの前身
「日経ベンチャー」に連載された大人気ノンフィクション
「星野リゾートの事件簿」が単行本になりました。
アマゾンのカスタマーレビューでも5つ星の評価です。
毎晩一章ずつ読んでおります。
一気に読み切るのがもったいないです。
板倉雄一郎著の「社長失格」以来かな・・・
長野県・軽井沢を本拠地にする星野リゾートは、
日本各地にある破綻リゾートの運営を
旧経営陣から引き継ぎ、再生に取り組んでおります。
第一章は、「頂上駅の雲海」(アルファリゾート・トマム)
北海道のど真ん中、トマム山の山頂に
「雲海テラス」と呼ばれるカフェがあります。
どこまでも広がる雲海を見下ろしながら
美味しいコーヒーを楽しむことができます。
トマム山頂から雲海が見えるのは夏の早朝。
カフェの営業は夏の数カ月、毎朝数時間だけです。
実はこの雲海テラスを作ったのは、
営業企画室ではありません。
スキー客を運ぶゴンドラ・リフト部門のスタッフです。
彼らの本来の業務はゴンドラやリフトを整備し動かすことです。
華やかなリゾートを支える地味な裏方です。
しかし、「顧客満足を高めるために、何ができるかを考えよう」という
社長・星野佳路の問いかけに自分たちにも新たなサービスを
開発できることに気がつき始めます。
そして、次々に魅了するサービスを生み出します。
例えば、スタッフの一人、雲海仙人は明日の「雲海予報」を出します。
ゴンドラの乗車券を絵はがきにして
メッセージを書いて送れるように
山頂にポストも設置しました。
お客様を満足させるには、どうしたら良いのか
その謎を解くためにスタッフは自分で考え、悩み、行動し、
周囲のスタッフを巻き込む。
そんな感動の話が綴られております。
第三章は車で30分ほどで到着する
磐梯町のアルツ磐梯が取り上げられております。
バブル崩壊で経営が破綻後、
2003年から星野リゾートが運営している総合リゾート施設です。
この章のタイトルは「新入社員のブチ切れメール」です。
とても面白くて、示唆に満ちておりました。
興味のある方は、ぜひ、アマゾンからでもお買い求めください。
ちなみに私も星野ですが、
こちらの星野リゾートさんとは
なんのかかわりもございません。
あしからず・・・・