木曜日 - 11月 13th, 2008
先日のNTTユーザー協会さんの研修視察では、
地元の会津交通さんのバスを利用しました。
9月に開通した甲子道路を通って白河から高速で
大宮のNTTネットワークセンターに向かいました。
帰りには、那須の「那須ガーデンアウトレット」に立ち寄りました。
そのバスガイドさんには、大変感動しました。
少しだけお歳を召されたおネエさんですが、
話の内容が面白くて、大変勉強になりました。
甲子道路がいかに先住者に対して配慮した道路であるか。
甲子トンネルの掘削工事がいかに難しいものであったか?
まるで工事を見てきた様な,、リアリティ溢れる話でした。
聴く者の知的好奇心を刺激しつつ、
飽きさせない話しぶりにも感心しました。
道路は先住者のけもの道を縦断する場合もある。
動物をはねてしまってはいけないので
道路の下には、小さなけもの専用道路まで作られているという話。
そして、トンネルを掘り始めて250メートル地点で
破水帯(水脈)にぶち当たり、
半年も水抜きに時間を要した話など。
目的地が大宮であったため、
話題の鉄道博物館に関する私見も面白かった。
1時間30分の見学時間に対して
20分でバスに帰ってくる人、時間いっぱいまで楽しんでいる方、
これほど、好き嫌いがはっきりする見学場所はないそうです。
真骨頂は、・・・・・・
たまたま国道の交差点で目の前の
「しまむら」という看板のビルを
ガイドさんが見つけて、話題にしました。
「私は、ここを通るのは、3回目ですが、
この小さなビルの会社は、全国展開の総合衣料品販売の
「しまむら」さんの本社なんでしょうか?
知っている方いらっしゃいます?」
これが東証一部企業の「しまむら」の本社ビルなのか?
この視察旅行の参加者は、NTTの法人のお客様、
つまり会社の経営者の方々です。
しかし、残念ながら、これが本社なのかどうか、誰もわかりません。
一番後ろに陣取っておられた、
お酒も少し回られた社長様が、
「儲かる会社は、本社には金をかけません。
その分、店に金をかけるんだ!!」と叫んで、
また、おやすみになられました。
他の方もそれを聞いて「ふうーん」とうなづく。
帰着直前、ガイドさんは言いました。
「あれから、調べてみましたら、あのビルは、
やはり「しまむら」の本社ビルだそうです」
「がーーーーんん」
なんという、ガイドさんなのだ。
ひょっとしたら、もともと知っていて謎をかけたのかもしれません。
お客様にサービスする部分は、
最大限に設備投資を施し、
お客様に直接関係しないバック部門は、
徹底的なローコストに徹する。
そんな会社がこんな不況期にも
生き残ることが出来るのでしょう。
大先輩の社長さん達を前に
さりげなく経営の要諦を
諭していただいたようなものです。
恐るべし、会津交通のガイドさん!
それ以外にもたくさん感心する話があったのですが
紙幅の関係でこれ以上書けません。
この続きは、ぜひ、会津交通さんのバスに
ご乗車くださり、実感してください。