支配人、会津観光について語る!
会津若松・フジグランドホテルの支配人星野のブログ
木曜日 - 5月 17th, 2007

憂国の人、渋川善助。

今年三月、作家・城山三郎氏が亡くなりました。
『落日燃ゆ』と『男の本懐』は、
彼の最高傑作だと思います。

さて、この2つの小説の舞台ともなっている
激動の昭和の時代に
会津にも歴史的な人物が存在しました。
それが渋川善助です。
現在、まちなか観光のシンボル的存在である
「渋川問屋」の当主、渋川恵男さんの伯父にあたります。

渋川善助は、明治38年に渋川家の長男に生まれ
幼い頃から秀才の誉れ高い人でした。
陸軍士官大学時代には、御前講義を行っております。
悲劇にも昭和11年の陸軍の青年将校の反乱
二・ニ六事件に民間人として参加、
連座して処刑されたのです。

現在も渋川問屋には、善助が青春時代を
過ごした部屋が残されております。
作家の三島由紀夫は、
この部屋を「憂国の間」と名づけました。
華やかな観光スポットにある
もうひとつの真実の姿です。

    百千たびこの土に生まれ皇国に
        仇なす醜も伏しすくはむ


画像は『渋川問屋』です。
明日から1泊で東京出張です。
ブログをお休みさせていただきます。

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