行楽のシーズンともなれば奥会津に1泊、そして若松市内に
さらにもう1泊といったお客様もいらっしゃいます。
奥会津の昭和村は、からむしの里として有名です。
からむしは、イラクサ科に属する宿根草の植物です。
昭和村は、からむしを原料とする上布の生産地で
本州で唯一、最後の産地ともいわれております。
約600年も前から純粋かつ高品質の原麻が
厳しい管理のもと代々受け継がれてきました。
そんな昭和村で村の伝統文化「からむし織の雪ざらし」が
行われました。雪ざらしは、織物を雪の上に置き強い日差しに
さらして不純物を取り除き、布自体を柔らかくする伝統の技術です。
真っ白な雪の上には最長18メートルの反物が広げられ、
反物は春の訪れを感じさせる日差しを静かに浴びておりました。
もう、春です。