月曜日 - 3月 27th, 2006
昨日は、自宅・町内の組総会がございました。
近くの割烹料理店で行ったのですが
この総会・懇親会で私の組長としても任期も終わりとなりました。
私共の町内は600世帯ほどありまして
その4割が2人以下の世帯ということになります。
つまり子供達が巣立ってしまった高齢者の世帯ということになります。
総会冒頭の組長挨拶では、最近お気に入りのお話も少しさせていただきました。
それは、木彫界の巨匠・平櫛田中(ひらぐしでんちゅう)のお話です。
田中といえば「60 70は洟垂れ小僧、人生100から100 から」
「いまやらねばいつできる、わしがやらねば誰がやる」といった
有名な言葉を残し 文化勲章もいただいた有名な彫刻家です。
ご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。
平櫛田中は、百歳を超えても彫刻の仕事をしておりました。
そして102歳になった時、ストックの木材がなくなりかけましたので、弟子に買ってくるよう頼みました。弟子は念のため、「何年分買いましょうか?」と
聞きますと、田中から、大きな声で返事が返ってきました。
「そうだな。すまんけど、あと30年分を」
田中は107歳で亡くなりました。
でも102歳の時、あと30年分の仕事の材料を買うところに、
“生涯現役”の意地と誇りを感じさせてくれます。
とても元気をつけてくれるいい話だと思います。