観光客に人気の
周遊バス「ハイカラさん」では
会津の伝統工芸、漆塗りの技術で仕上げた
特注のボタン「Jボタン」を停車ボタンとして装備しております。
Jボタンは、漆工の技法で装飾、造形したアクセサリー風のボタンです。
服飾にも使われます。市内の漆器産業従事者の研究グループ
「AIZU TERAKOYA 漆」が、漆の可能性を広げる商品開発のモデルとして開発したものです。2台ある「ハイカラさん」のうち車体が、
ワインレッドの便には11個のボタンを装備。
装備された車両は、「J-BUTTON号」と命名されました。
ボタンの形状は、4種類。サクラと紅葉の模様を基本にして
市内の漆工芸作家が、競いあうように
1つ1つまったく別のデザインを施しております。
他に大型のボタン2つには、それぞれ会津のシンボル鶴ヶ城、
磐梯山が描かれております。
ハイカラさんにお乗りになりましたら
ちょっと気にして見てください。
日曜日に息子と郡山に遊びに行ったら
警備員のおじさんに車がかっこいいと褒められました。
『特に色がいい!』とも言われました。
ブライトカッパーという色です。
そういえば昨年、京都の佐藤喜代松商店というところが
自動車を漆で塗装したというニュースが全国各紙をにぎわせました。
朱溜(しゅだめ)(ワイン色に近い朱色)に塗られた車は日産のステージア。
本来硬質に輝くはずの車体が、漆の塗装で軟らかな感触、
滑らかで優しい輝きを放つ。
世界中を探しても見ることのできない不思議な美しさでありました。
欧州にでも輸出したら受けそうです。